教育(研修)の法則化
ちょっと前にTOSS(教育技術法則化運動)代表の向山洋一氏が“教育の法則化”に関する記事を新聞に掲載していました。
向山氏は教育について何とかそのレベル向上、質の確保等を法則化できないかと研究を重ねており、法則化は容易なことではありませんが、その基本となる理念について書かれていました。
その理念は要約すると下記の通りです。
■TOSSの4つの理念
①多様性の原理
教育技術は様々である。できるだけ多くの方法を取り上げる。
②連続性の原理
完成された教育技術は存在しない。
常に検討・修正の対象とされる。
③実証性の原理
主張は教材・発問・指示・留意点・結果を明示した記録を根拠とする。
④主体性の原理
多くの技術から自分の学級に適した方法を選択するのは教師自身。
我々はIT業界でビジネスをしておりますが、人材育成の研修が色々ありますが未だ確立されているモノはないと思います。
我がCCNグループも研修ビジネスを展開しつつありますが、その内容の充実し、レベル及び質の向上を目指して、TOSSの理念を参考にしてビジネスへの応用・展開を進めています。
そのポイントは下記の通りです。
■ビジネスへの応用・展開
①多様性の原理
IT技術は増々多様化してきている。
できるだけ多くの技術について見識を深める必要がある。
⇒クラウド、IoT, ビッグデータ、AI 等
②連続性の原理
完成されたシステムの開発方法や設計方法は存在しない。
常に検討・修正が必要とされる。
⇒ウォータホール型、アジャイル型
③実証性の原理
どの方法論や考え方がよいかはプロセス・結果を明示した記録を根拠とする。
寧ろ旨く行かなかったケースの経験を活かすことが大切である。
④主体性の原理
多くの技術や考え方から当該のプロジェクト(システム)に適した方法を選択するのは技術者自身。
⇒選択し方法について顧客へ提案・調整
《今後について》
IT業界でも人材育成が課題になっている企業が多いと思います。
その人材育成の基になる研修について上記のビジネスへの応用・展開をベースに経験を活かし研鑽を深めて法則化に近ずく努力を続けたいと考えています。
―以上―